投資や金融についての知識が欠落している日本人。
かく言う私も典型的なその一人です。
ではなぜ、投資に関してズブの素人である私が株式投資を始めるのか?
将来的にもお金に困る心配のない人はいいんですが、そうでない人は私と同じように少しでも投資に触れてみることをオススメします。
恐らく多くの人が私と同じだと思いますが^^;
投資を始めようと思った理由
「銀行にお金を預けているだけだと、価値が下がるから…」みたいな話って、たまに聞きますよね。
何となくイメージは付くけど、実際どういうことなの?と疑問に思っていました。
そこで最近、投資に関するブログを読んだり本を買ったりして、自分なりにアンテナを張って情報収集していると少しずつ分かってきました。
今の日本はインフレ率2%を目指しています。
(インフレになると、モノの値段が上がると考えるのがシンプルです)
モノの値段が上がれば、販売している企業の売り上げも上がるから、従業員のお給料も上がるよね?って発想です。
しかし、インフレと一緒にお給料って本当にアップするんでしょうか。
モノの値段って、昔と比べて随分と高くなったものが沢山あります。
車にしたって、煙草にしたって、昔と比べて随分と値上がりしました。
じゃあ、それに伴って給料は上がったかと言うと、話は全く別物ですよね。(結構乱暴な省略をしていますが…)
だから国民のほとんどが安全と思っている「銀行に預金」をしているんですが、預金の金利は過去最低の利率となっています。
ちなみに、大手銀行の普通預金の金利は以下の低水準です。
三井住友銀行:0.001%
みずほ銀行:0.001%
ゆうちょ銀行:0.001%
ほとんど意味がない金利ですね。
しかし日本はインフレ率2%を目指しています。
このままインフレが進んで、銀行の金利が大して変わらなければ、銀行に眠らせておいたお金の価値は下がります。
120円の缶コーヒーが数年後には150円になっている可能性も十分にあるんです。
ちょっと前まで缶コーヒーは100円で自販機で買えましたよね。
それが20%も値上がりして、今の120円になっているんです。
インフレだけでなく、消費税アップだって延期されているだけなので、今後はモノの値段が上がる要素が多分に潜んでいると言えます。
残念ながら2019年10月に消費税が10%に引き上げられましたね。
そして日本は超高齢化社会になるのは確定事項です。
バブル期のような経済成長を望む事はできません。
そして年金も私が貰う頃には、受給開始年齢が引き上げられ、金額は下げられるのが目に見えています。
だからこそ国も、眠っているお金を市場に出そうとして「マイナス金利」や「NISA」といった施策を打ち出しているんですね。
おい、自分のお金は自己責任で運用しないと知らないぞ!って国が言ってるんですよ。
悲しい気持ちになりますが、今後の私たちの暮らしが今より楽になる可能性は非常に低いと感じています。
投資は怖いというイメージは無知の象徴
投資って聞くと、全財産を失ってしまう怖さをイメージする人も多いですよね。
2ヶ月前の自分もそう思ってました。
事実、私の知人は1年の間に株で300万円ほど失いましたから。
ですが、それだけのお金を失う投資というのは、「ハイリスクハイリターンの投資方法だった」という理由だけです。
1年間で300万円を失う可能性もあるけど、資産が何倍にもなる可能性もある取引をしていたのです。
しかし、ハイリスクハイリターンだけが投資ではない、と知りました。
投資のスタイルは様々あり、投資と聞いて多くの人が連想するデイトレードのような「短期売買スタイル」もありますし、長期で株を保有する「長期売買スタイル」もあります。
そのスタイルによってメリット・デメリットがあるんです。
・数年で資産を何倍にも膨らませよう!(チマチマ増えるのは待ってられないし…)
・年間5%程度の利回りで全然OK!(あんまりリスクを取るのは怖いし…)
ざっくりこの2種類の考え方があり、前者は「投機」に近い意味合いで、後者は「資産運用」に近い意味合いです。
どちらを選択するかによって投資のスタイルは変わりますし、当然リスクが変わります。
後者の考え方を知る事ができたのが、投資を始めようと思えた大きなきっかけです。
「銀行に預けていても全く意味がないから、余剰資金があるなら運用をした方がいいだろう」というのが私の考え方です。
損をするリスクがあるのは当然です。
しかしそのリスクを出来る限り低く出来るのが分散で長期間投資です。
投資のハードルを下げた書籍「ものぐさ投資術」

Kindleで購入した投資初心者にお勧め書籍「ものぐさ投資術」
私がチェックしていた投資のブログで紹介されていた書籍「ものぐさ投資術」を読んで、以下の事を学びました。
・元本割れのリスクを極力低くしながら投資はできる
・定期的に積み立て投資をする事のメリット
・長期に渡り積み立て投資をすれば株価の変動にビクビクする必要は無い
・日本経済の先行きの暗さ…
私はiPad proの9.7インチにKindleアプリを入れて、電子書籍で気になる本を読んでいます。
欲しいと思ったときに本屋さんにわざわざ行く必要が無く、部屋でパパッと欲しい本が読めるのが電子書籍の最大のメリットです。
それに本を持ち歩く必要もありませんし、本と違って夜の暗い部屋でも普通に読めます。
そういった理由でKindleで本を読むのが好きなんですが、この「ものぐさ投資術」は面白くて3時間ほどで一気読みをしたほどです。
「投資って一体どんなものだろう?」という初心者にとって、投資の可能性とリスクコントロールを分かりやすく教えてくれた本なのは間違いありません。
複利は人類史上、最も優れた発見の一つ
アインシュタインが人類史上最大の発見と認めた複利の効果が、投資を語る上で最大のメリットでもあります。
1,000,000円を年利5%で複利運用すると20年後に2,653,298円、約2.65倍になります。
単利では2,000,000円となり、その差は653,298円です。
単利の場合 | 複利の場合 | 差額 | |
1 年後 | 1,050,000 | 1,050,000 | 0 |
2 年後 | 1,100,000 | 1,102,500 | 2,500 |
3 年後 | 1,150,000 | 1,157,625 | 7,625 |
4 年後 | 1,200,000 | 1,215,506 | 15,506 |
5 年後 | 1,250,000 | 1,276,282 | 26,282 |
6 年後 | 1,300,000 | 1,340,096 | 40,096 |
7 年後 | 1,350,000 | 1,407,100 | 57,100 |
8 年後 | 1,400,000 | 1,477,455 | 77,455 |
9 年後 | 1,450,000 | 1,551,328 | 101,328 |
10 年後 | 1,500,000 | 1,628,895 | 128,895 |
11 年後 | 1,550,000 | 1,710,339 | 160,339 |
12 年後 | 1,600,000 | 1,795,856 | 195,856 |
13 年後 | 1,650,000 | 1,885,649 | 235,649 |
14 年後 | 1,700,000 | 1,979,932 | 279,932 |
15 年後 | 1,750,000 | 2,078,928 | 328,928 |
16 年後 | 1,800,000 | 2,182,875 | 382,875 |
17 年後 | 1,850,000 | 2,292,018 | 442,018 |
18 年後 | 1,900,000 | 2,406,619 | 506,619 |
19 年後 | 1,950,000 | 2,526,950 | 576,950 |
20 年後 | 2,000,000 | 2,653,298 | 653,298 |
銀行の預金金利も複利ですが、今のほぼゼロに近い超低金利が将来的に数パーセントになるとは考え辛いです。
しかし投資で年率5%というのは、非現実的な目標ではありません。
そこまでリスクを取らなくても年率5%は成し得る利回りですが、もう少し低めに見積もって年率3%でも複利の力が発揮されます。
5年後:1,159,274円
10年後:1,343,916円
15年後:1,557,967円
20年後:1,806,111円
年率3%の運用でも、20年後には約1.8倍になる計算です。
元金が潤沢な人なら、会社員の年収を資産運用だけで稼ぐ事も不可能ではありません。
しかし重要なポイントは、複利の力が活きて来るのは「ある程度の年数」が経過してからという事です。
最初のうちは単利も複利も差は小さいですが、ある程度のところから複利は二次関数的な伸びを見せるのです。

複利の場合は経過年数と共に急激に伸びていくのが特徴
つまり、複利のメリットを享受するには、投資を始めるのは早ければ早いほど良いという事です。
もっと勉強してからでないと、資産を減らしそうで怖い。
相場の変動をある程度分からないと、高値で買って損をしそう。
なんて私も思っていましたが、そのリスクを減らす方法が先述の「ものぐさ投資術」には記載されているのです。
ということで、証券会社に口座開設を行いました。
この投資カテゴリーでは、全くの初心者である私がどんな投資をしたのかといった記録も残していこうと思います。
私と同じように今から投資を1から始めると言う人の参考になれば幸いです。
お気軽にコメントをどうぞ^^